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学コンの歴史

全日本学生音楽コンクール65年

第1回大会 / 1947年

「わが国の小、中学校より高校までの生徒、児童諸君の好楽心の高揚とそれにともなう演奏技術の向上に資するために、学校での義務教育課程以外の一補助手段として」企画された第1回全日本学生音楽コンクールがピアノ、バイオリン(小、中、高校)、独唱(高校)、合唱(小、中、高校)の4部門で開催された(小学校は3年生以上)。主催は毎日新聞社、サン写真新聞社(第2回目以降は毎日新聞社)、後援は文部省、東京都、日本放送協会。
第1回と第2回は東日本大会と西日本大会を東京と大阪で実施した。全国大会は本選で演奏されたものを録音し、AK、BK放送を通じて東西の審査員が審査した全国大会第1位を決定。以後、録音審査による全国大会は1965年の第19回まで継続された。

「第1回全日本学生音楽コンクール」プログラム(さいたま市加藤好子さん所蔵)

「第2回全日本音楽コンクール」参加規程より(さいたま市加藤好子さん所蔵)

「第8回全日本学生音楽コンクール」(1954年11月)合唱風景

「第11回全日本学生音楽コンクール」(1957年12月)受賞者集合

1973年の毎日新聞記事より(「第27回全日本学生音楽コンクール」)

「第46回全日本学生音楽コンクール」(1992年12月)授賞式

結果発表

第3回大会 / 1949年

西部(九州地区)大会新設。

第5回大会 / 1951年

この年のみ文部省芸術祭執行委員会と共催になる。
一定の条件を満たせば、長野、群馬、千葉、静岡などの地区コンクールから各大会への参加が認められた(地区コンクールからの参加は、北海道のピアノコンクールを除き43回まで。北海道のピアノは51回から北海道地区大会として独立し、全国大会に出場)。

第19回大会 / 1965年

全国大会がはじめて公開演奏される。(審査は録音による)
会場は東京文化会館小ホール。

第20回大会 / 1966年

全国大会が録音によるNHK放送審査から公開の実演奏審査に移行する。会場は大阪の毎日国際サロン。以後福岡、東京の順番で開催される。

第23回大会 / 1969年

ピアノ部門小学校の部の参加資格が小学校4年生以上から5年生以上に改正される。

第30回大会 / 1976年

合唱部門が廃止される。

第34回大会 / 1980年

第1回東海(現名古屋)大会開催。(但し、予選のみ開催。本選は大阪大会に参加)

第38回大会 / 1984年

東海大会が大阪大会から独立、全国大会に加入。

第42回大会 / 1988年

フルート部門高校の部を新設。当初は東京と名古屋大会で予選・本選のみ開催。

第43回大会 / 1989年

フルート部門が4地区で開催され全国大会も実施。全国大会ピアノ部門最優秀者に野村賞、バイオリン部門最優秀者に兎束賞を新設。

第46回大会 / 1992年

独唱部門を声楽部門に名称変更。大学・一般の部を新設。

第47回大会 / 1993年

全国大会バイオリン部門最優秀者に東儀賞新設。ピアノ部門小学校の部の参加資格が4年生以上に改正される。

第50回大会 / 1996年

フルート部門中学校の部新設。東京のみ開催。全国大会最優秀者に都築奨励賞を新設。

第59回大会 / 2005年

全国大会ピアノ部門最優秀者に井口愛子賞新設。

第60回大会 / 2006年

全国大会の規模を拡大。出場が約4倍、顕彰が1位のみから1位〜3位までに増える。

第61回大会 / 2007年

全国大会会場を横浜市に移転。横浜市民賞を新設。

第65回大会 / 2011年

大学・一般の部を大学の部に名称変更。
チェロ部門高校の部、大学の部を新設。東京大会で予選・本選のみ開催。

第67回大会 / 2013年

全国大会ピアノ部門中学校の部最優秀者に福田靖子賞を新設。
全国大会ピアノ部門、バイオリン部門小学校の部最優秀者に毎日小学生新聞賞を新設。

第70回大会 / 2016年

チェロ部門全国大会を新設し、東京と名古屋で地区大会を開催。
全国大会各部門・各部1位入賞者に贈るかんぽ生命奨励賞を新設。

1946年のコンクール

 全日本学生音楽コンクールは1947年を起点として開催回数を刻んでいます。しかし、実はその前年、同コンクールの原型というべきコンクールが開かれていたという事実を、皆さんは知っていますか?
 名称は「学徒音楽コンクール」。主催者は国民文化協会とサン写真新聞社です。東京・神田一ツ橋の共立講堂を会場にして、1946年10月26日、27日の2日間開催され、演奏はNHKのラジオ放送を通じて全国に放送されています。新聞紙といった紙類が占領下にあって統制され、自由に入手できなかった時期で、プログラムは一枚の紙の両面に印刷された質素なB4版サイズです。
 主催者はプログラムの冒頭に、約450字を費やしコンクールの意義を書き記しています。

 「新しい日本の前途は、青年の双肩にかかっていることは申すまでもありません。青年 殊に皆さん学徒の文化性こそ 文化国家としての祖国を築き上げ得るものであります。長い間の戦争でわが国の文化は 甚だしく後退させられて居りましたが 漸くにして 各方面とも力強く焼跡より息を吹き返して来て居ります。殊に 音楽部門の息吹は素晴らしいものがあります。
 文化の再建は音楽から―この意味をもちまして第1回学徒音楽コンクールを開催致した次第であります。従来も種々音楽コンクールが催されて居りますが その殆どが優勝者を決定する点に 目的がおかれていたやうであります。本コンクールの目的は これといささか異なり コンクールに参加するといふことにより 学徒が一生懸命に励み その結果 全国学徒の音楽水準が引上げられて 正しい立派な音楽が勃興することを主目標に致している次第であります。従って本コンクールは 単なる腕くらべや選手権争奪戦ではありません。
立派に歌ひ 立派に聞いて 音楽文化をグングン押し進めて行きませう。」

 学生にかける期待と学生を育てようとする意気込みが伝わる一文です。
 サン写真新聞社は毎日新聞社系列紙で、日本初のタブロイドサイズの夕刊新聞として同年に創刊され、写真を中心に記事を編集し、戦後復興を目指そうとする日本の表情を写真で切り取り報道していました。

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